鳩ってどんな生き物?|つがいはずっと同じ?子育てや食べ物は何か

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マンションなどに来ると困る鳩(ハト)ですが、公園や神社では、子どもが追いかけたりといった、ほのぼのとした光景を見ることもあります。

平和の象徴としても有名な鳩。

そんな鳩の生態について気になった事はありませんか?

よく見る鳩の種類や、その生活について深堀していきたいと思います。

かぴ母

よく見かけるけど、鳩のことって意外と知らなかったりしますよね。

今回、山と渓谷社から出版されている、柴田佳秀さん執筆の「となりのハト 身近な生きものの知られざる世界」という本を参考にさせていただきました。

作者の柴田佳秀さんは、「日本鳥学学会会員」「都市鳥研究会幹事」もされています。

日本だけでなく、世界のハトの事も記載されていて興味深い内容となっています。

柴田さんは、

本書でこのように述べられています。

ハトはどこにでもいる鳥である。

そして誰でもわかる鳥である。

ぜひ、「となりのハト」を自分の目で見て、その興味深い暮らしぶりを見てほしい。

そこにはきっとハッとする何かが待っているはずである。

ハトが気になってしかたがない私のように。

「となりのハト 身近な生きものの知られざる世界」柴田佳秀:著 P220より

気になる方は、ぜひ手に取って読んでみてくださいね。

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著:柴田 佳秀
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この記事を読んで分かる事

  • 普段よく見る鳩の種類について
  • つがいについて
  • 子育てについて
  • 生態について
    • 胸筋・羽毛・歩き方・食べ物
目次

よく見る鳩の種類は?

よく見る鳩の種類は?

日本には12種類の鳩が存在します。

でも、私たちが普段目にする鳩は2種類です。

  • 「カワラバト」(一般的には「ドバト」と呼ばれています。)
  • 「キジバト」

普段、公園や神社で目にする鳩はほとんど「ドバト」で間違いないと思います。

一方、キジバトは時々電線で、「デーデーポーポー、デーデーポッポー」と歌っているあの鳩です。

ドバトについて

ドバト

ドバトは、北海道から沖縄まで日本全国に生息します。

旅行に行ってもあちらこちらで、見かけることがあると思います。

マンションに来て困るのも、この鳩ですね。

ドバトは、野生のカワラバトを人間が捕まえて飼育したものの子孫たちです。

元々、カワラバトは日本には生息しておらず、海外から人間が持ち込んだとされていますが、実際のところはっきりとは分かっていないのが事実です。

昔は神とあがめられて、大切に育てられたこともあります。

レース鳩や、イベントの際に放鳥された鳩も現在のドバトのご先祖様となっています。

ドバトは、集団行動を好みます。

よく公園でも、1羽が飛び立つと後についてたくさんの鳩が後をついて飛び立つのを見かけることがあります。

あまり完全に1羽で行動しているドバトは見かけたことがありません。

1羽かなと思っても、少し離れたところにもう1羽いることがほとんどです。

また、以前は、公園に鳩のエサの自動販売機も設置されていました。

しかし、現在では、公園での鳩のエサやりは自粛を要請されていることがほとんどですね。

かぴ母

鳩のルーツを知ると、人間が関わっていることがほとんどです。

色が違うドバトもいる

白いドバト

公園や神社の鳩で、いつも見かける灰色の中に、白や茶色の鳩が混じっているのを見たことはあるでしょうか?

これもドバトです。

こちらも人間の好みで交配してつくられたものの子孫です。

実は、この色のバリエーションは150種類にもなると、「となりのハト」でも紹介されています。

公園で鳩をみかけたら、色に注目してみるのも面白いかもしれませんね。

マンションによく来る理由

ドバトの元になったカワラバトは、元々崖に住んでいた鳥です。

マンションのベランダと崖の構造が似ているので、鳩はマンションなどの高い建物を好みます。

ちなみに、昔は高層マンションなどはあまりなく、高さがある建物が神社仏閣くらいだったので、今でも神社に鳩が多いのです。

かぴ母

理由はわかったけど、マンションに鳩が来るのは困っちゃいますね。

マンションの鳩には、私も困ったことがありました。

その時の鳩の対策方法についてまとめた記事もあるので、マンションの鳩に困っている方は読んでみて参考にしてください。

\記事はこちら/

キジバトについて

キジバトは、昔から日本にいる鳩で、ドバトと違って常に単独行動をしています。

こちらも、日本全国どこででも見ることができます。

つがいになるとパートナーと行動する事は多くなりますが、それでも1羽か2羽での行動がほとんどです。

羽が雉の雄のもように似ているので「キジバト」という名前がついています。

キジバトはどこにでも分布する鳥なのですが、「山鳩」という別名もあります。

「デーデーポーポー、デーデーポッポー」という特徴のある鳴き方をするキジバト。

小さい頃、田舎の祖母宅で、この鳴き声が目覚まし時計がわりになっていたことを思い出します。

かぴ母

私は、この鳴き声には癒されます。

鳩は一生同じつがいで行動するのか

集団行動が多いドバトですが、ドバトは一生同じつがいで行動するのか?

ちょっと気になったので調べてみました。

「となりのハト」には明確な記載はなかったのですが、鳩は一年中求愛行動をしているとのことでした。

追いかけっこをしている鳩を公園でよくみかけますが、あれは鳩の求愛行動です。

ちょっとほのぼのする光景ですね。

さて、本題に戻ります。

鳩は卵を産んでひなを育てるのは夫婦で行います。

ひなは、親の身体でつくられるピジョンミルクで育ちます。

なんと、オスもピジョンミルクを作ってメスと一緒に子育てをするのですね。

つがいでいるの期間についての記載は「となりのハト」になかったので、私が独自に調べたところ、ひなが育つとある鳩は違うパートナーを探したり、ある鳩は同じパートナーと一緒にいたりするようです。

個体差があるということですね。

どちらにせよ、夫婦で協力して子育てをする姿はほほえましいですね。

 

鳩の生態について

次に、気になる鳩の生態についてご紹介していきます。

鳩は世界で350種もいるのに、どれも小さい頭にぽっちゃりした丸い体、くちばしは小さくて足が短いといった同じ特徴があります。

鳩胸はなんのためにあるのか?

鳩胸とは大きく張り出した特徴のある胸の事をいいます。

この鳩胸、すごく大きな筋肉で体重の31%~44%を占めるのです。

かぴ母

体重の4割が胸筋なんてすごい!
マッチョですね。

鳩は、この胸筋のおかげで巡航速度で60キロ、風にのると100キロを超える速度で飛ぶことができます。

高速道路の車並みですね。

鳩が飛び立ったと思ったら、あっというまに遠くにいたという経験私もあります。

速度を聞くと納得です。

持久力もかなりあります。

水を飲むために、数十キロ先まで飛ぶことも容易です。

羽毛について

鳩の羽は、すごく抜けやすいのです。

これは、天敵であるタカから逃げるためです。

タカに追いつかれて鋭い爪で尾羽をつかまれた時に、ごそっと羽毛が抜けて逃げ切ることができるんです。

とかげのしっぽ切りと同じですね。

また、鳩の羽には紛綿羽(ふんめんう)と呼ばれる、粉になる羽毛があります。

この粉が体中にまんべんなく付いていて、タカがつかもうとしてもツルツル滑ります。

この粉は防水や、汚れを防ぐ効果もあります。

かぴ母

鳩の羽、ちょっと触ってみたくなりますね。

※野生の鳩には、病原菌も多いのでむやみに触らないでくださいね。

鳩の歩き方と好みの食べ物

鳩は首を振って歩いているのではなく、歩くのに合わせて頭を動かしているんです。

「となりのハト」には、こう説明されています。

  • 首を伸ばして頭を静止。
  • 頭の位置をキープした状態で首を縮め、体を引き寄せるように前へ進める。
  • また、首を伸ばして頭を静止。
  • 頭の位置をキープして体を前へ進める。

これを高速で繰り返して歩くと首を振っているように見えるのだそうだ。

「となりのハト 身近な生きものの知られざる世界」柴田佳秀:著 P23より

「となりのハト」では図解付きで解説されていて分かりやすく説明されています。

このように、頭を静止させている理由は、景色を見るときにブレないようにして、エサを見逃さないようにするという生きるために必要なことなのです。

鳩は、基本的にはベジタリアンです。

鳥は、歯がない代わりに、胃筋という筋肉で飲み込んだものを細かくします。

フルーツを食べる種類の鳩の胃筋では、種子は消化されず糞と一緒に排出されてまた芽が出てフルーツとなるそうです。

この種類の鳩は、人間よりも環境にやさしい生き物ですね。

水の飲み方

鳩は、鳥の中でもめずらしい水の飲み方をします。

ほとんどの鳥は、水を口に含んだら上を向いて流し込みます。

飛ぶときに重くなるので、水自体を必要としない鳥もいます。

鳩は下を向いたまま、ごくごくと水を飲むことができるのです。

食べ物が、種子などの乾いたものが多いので、たくさんの水が必要となる訳です

公園で水を飲んでいる鳩を見つけたら、ちょっと注意深く見てくださいね。

この行動も、ちょっと人間みたいですね。

鳩の生態について|まとめ

今回は、山と渓谷社から出版されている、柴田佳秀さん執筆の「となりのハト 身近な生きものの知られざる世界」という本を参考にさせていただきました。

本書では、お伝えしている内容も、しっかりと根拠を示してもっと詳しく説明されています。

この本には他にも、世界の鳩のことなども記載されており、すごく興味深い内容となっています。

中には虹色の羽をもつ鳩もいるそうですよ。

気になる方はぜひ手に取って読んでみてくださいね。

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まとめ
  • 普段よく見かけるのは、ドバトとキジバトの2種類。
  • ドバトは野生のカワラバトの子孫。
    • レース鳩やイベントの放鳥が野生になったものもいる
    • 集団で行動する
    • 色んな色のドバトがいる
    • 元々崖で住んでいたので高い建物を好む
  • キジバトは「山鳩」と呼ばれる。
    • 「デーデーポーポー、デーデーポッポー」という鳴き声はキジバト
  • 鳩は年中求愛行動をしている。
  • ヒナは、夫婦で協力して育てる。
    • オスもメスも体内でピジョンミルクをつくることができる
  • 鳩は世界中に350種もいるが、見た目の特徴は似ている
  • 鳩胸は、早く遠くまで飛ぶのに役立っている
  • 鳩の全身は天敵から逃げやすいように、粉がかかっていてツルツルしている。
    • 羽毛も逃げるために抜けやすくなっている
  • 鳩は、景色を見やすいように頭を静止しながら歩いている。
  • 鳩は種類にもよるが、種子やフルーツを食べる
  • 鳩は下を向いたまま、水をごくごくと飲む

鳩に興味を持ったきっかけは、マンションの鳩に困らせられたことでした。

初めは迷惑としか思っていなかった鳩ですが、鳩の事を知れば知るほど、興味がわいてきました。

そして次第に、「となりのハト」の著者である柴田さんと同じように、鳩が気になって仕方がなくなりました。

もちろん、マンションに来るのは勘弁してほしいのですが、元々は私たち人間の身勝手な行動が原因だと思うと何とも言えない気持ちになるのも事実です。

マンションに鳩が来た時の対策方法の記事もあるので参考にしてもらえたら嬉しいです。

\記事はこちら/

かぴ母

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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